その尽くし方、自己犠牲になってない!?

愛され気くばり美人道

 

さて、今日もやっていきましょう!

今日は宝塚歌劇団に伝わる教え“ブスの25箇条”より

他人に尽くさない

 

これについて解説していきます。

※25箇条のご紹介はページの最下部をご覧ください。

 

 

宝塚歌劇団では下級生から上級生に話しかけることはあまりありません。

それは上級生のお時間を無駄にしないためです。

ある程度の中堅クラスになってから少しずつ話しができるようになりますが、下級生の時はご挨拶するだけで精一杯です。

 

特に研一のときは、自分のことは当然ながら上級生の様子をじっと観察していて、上級生が何か探されていたり困っていらしたらすぐさま飛んでいく必要があるからです。

 

尽くしてるという意識ではなく、お役に立つために上下関係の厳しい世界ではあたりまえの行動です。

 

令和になり時代も変わってきたので、このような考え方は古いと言われる方も多いかもしれませんが、私は上下関係を大切にすることや目上の方を立てるということは大切だと思っています。

 

自分が上級生になると、下級生を見て若いころの自分を見ているようで、自分が下級生だったころに上級生からしていただいたことや、自分がこうしてほしかったなと思うことをしてあげたくなります。

 

おせっかいかもしれませんが、舞台での経験はしたくてもなかなかできない経験であり、そこで培ったノウハウというのは簡単に人に教えたくもないのです、実は。

だって自分が苦労して努力して培ったものを無料で教えるなんて人が良すぎませんか?

 

そうなのです。

タカラジェンヌは惜しみなく下級生に教えます。

そのノウハウをどのように習得できるかは受け取る下級生によって違います。

 

また私個人の意見ですが、同じことをしてもやはり自分の経験に勝るものはないので、教えたところでその方を超えることはあまりありません。

その方のセンスによるものが多いからです。

 

下級生は上級生に言われたら、必ずと言っていいほどアドバイスを受け入れ何等かの変化を加えてお伺いに来ます。

ですから言う方も責任があるのです。

私がいったばかりに余計に悪くなることだってありえますからね。

 

ですから上級生から目をかけてもらえるということはとても光栄なことでもありますが、同時に声をかけざるを得ないほどひどい場合もあります。

どちらにしても誰かの目に留まるということはいいことですから、お声をかけていただいた場合はアドバイスを聞いて実行します。

 

他人に尽くすという面では上級生・下級生関係なく、タカラジェンヌはそういう傾向にあるかもしれません。

 

 

この癖がついているので、日常においても目上の方はもちろん人がそういった行動をしていると

 

「何かお探しですか?」

 

と声をかけるのが習性になっています。

 

そうすると小さなSOSに気付いたりできるのです。

 

あるとき、何を言っているかまでは聞き取れなかったのですが目線を動かすと、階段を降りようとしていて荷物が重くて降りられないご老人の方がいらっしゃいました。

持てないほど荷物を持つ方が悪いのでは?という声も聞こえてきそうですが、その方はよくご老人が押している荷物車みたいなものをお持ちでした。

引いて歩くことができるので便利ですが、少し重いですよね。

 

私たち若者でもスーツケースを持って階段を上るのは一苦労です。

 

私はこれをおろせばいいのですね、といってその方のお荷物を階段の下までおろしました。

数段でしたが、その方にとっては大変なこと。

万が一階段から落ちたりしたら、寝たきりになる可能性もあるご年齢です。

一度寝たきりになってしまったら家族の負担も大きくなりますし、ご本人も大変でしょう。

私はその方が荷物にたどり着くまで見届けてその場を去りました。

 

 

またある時は、若い方ですが足が不自由で松葉づえをついていらしてカフェをされた後、返却口にお盆を片付けようとされていたところでした。

どうしてもあと数センチというところでお盆が届かなかったのでしょう。

私はお手伝いさせていただきました。

 

お礼を言ってくださいましたが、当たり前のことです。

こういうことは街中で多々あります。

その方たちも当然のようには思っていなくて、感謝してくれていると思います。

 

でもいつなんどき、自分も何か不自由が起きる可能性もありますし、人は必ず年老いていくものです。

それを嘆いても仕方ないですが、お手伝いしてくださる方がいらしたらとてもありがたいですよね。

 

やってあげているという意識なくできる、小さな親切も時には必要です。

 

そして、それに気づかない人がいても決して責めてはいけません。

悪気があってしていないのではなく、単純に気が付かない場合も多々あるのですから。

 

ただ、私は困っている人に気付くことができる人でいたいなと思うだけです。

 

気くばりポイント

周囲を見ていればわかる

以前、元タカラジェンヌが教えるシリーズで「女子力のあげかた」というような講座をしたことがありますが、その時ご縁があって聞きに来てくださった方が最後にこんなことをおっしゃいました。

 

わたし、どれだけ毎日ぼお~っと生きているのかがわかり勉強になりました。

 

意外と周りに気付くということは訓練しないとできないものです。

気くばりのできる人になりたかったらやはり常に周囲を見て行動するというのは癖づけたほうがいいと思います。

 

Taker(テイカー)に注意!

人に尽くすというのはとってもいいことではありますが、一つだけ気を付けなくてはなりません。

それはTakerと呼ばれる部類の人です。

私はTakerです!と分かるものではないのですが、一緒に過ごしていると分かるようになります。

こちらがいくら尽くしてもそれを当然のように、なんならそれ以上を求めてくるような人のことをいいます。

初対面の人はよしとして、職場の同僚・パートナー・友人、これらの中にTakerがいた場合は要注意!

自分を守りつつ行動しましょう。

 

尽くすのはGive 与えるということです。

与えたものに対して見返りを期待しているわけではないのですが、Takerはいろいろ奪っていきます。

この場合は尽くせば尽くすほど、単なる自己犠牲になっている可能性があります。

自己犠牲は自分をすり減らすだけですので、こんな人にはGiveしないで関係性を考えましょう。

 

他人に尽くすことが必ずいいというわけではありませんが、それでも私はGiverの方でいたいと思います。

 

いかがでしたか?

家族や大切な友人・知人のために相手が喜ぶことをしてあげたい、そして尽くすことを惜しまない

ということについてお話しました。

素敵な毎日を送ってくださいね。

 

今日もありがとうございました!!

 

 

宝塚歌劇団に伝わる教え「ブスの25箇条」

 

(※リンク先の記事に飛びます)

 1 笑顔がない
 2 お礼を言わない

 3 おいしいと言わない
 4 精気がない
 5 自信がない
 6 グチをこぼす
 7 希望や信念をもっていない
 8 いつも周囲が悪いと思っている
 9 自分がブスであることを知らない
10 声が小さくイジケている
11 何でもないことにキズつく
12 他人にシットする
13 目が輝いていない
14 いつも口がへの字の形をしている
15 責任転嫁がうまい
16 他人をうらむ
17 悲観的に物事を考える
18 問題意識を持っていない
19 他人につくさない
20 他人を信じない
21 人生においても仕事においても意欲がない
22 謙虚さがなく傲慢である
23 人のアドバイスや忠告を受け入れない
24 自分が最も正しいと思いこんでいる
25 存在自体が周囲を暗くする

 

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