タカラジェンヌの宝塚歌劇団卒業後の進路について

愛され気くばり美人道

 

宝塚歌劇団を退団した後、タカラジェンヌたちはどうしているのか。

ファンでなくとも気になる話題です。

 

宝塚音楽学校を卒業し、初舞台で晴れて宝塚歌劇団の団員となります。

タカラジェンヌは入団すると研究科一年という意味で研一と呼ばれます。

そこから年数を重ねて研二、研三と続き、研七で社員は卒業です。

ここからは年俸制で個々のタレント契約になります。

新人公演も卒業し、本公演だけに集中できるようになるのです。

 

私は研七で卒業したので、タレント契約は経験していません。

宝塚は長くいれば偉いとか、早くやめたからよくないとかそういうものさしはありませんので、どこで退団しようが自由です。

 

私は高校2年中退で宝塚音楽学校に入学したので退団したときは26歳でした。

 

皆さんはこの26歳をどうとらえられますか?

若いと感じるか、もうそろそろ退団では?と感じるのか。

 

どちらもとれる年齢ですね。

 

 

在団中は結婚してはならない

もちろんタカラジェンヌは独身です。

パートナーがいるかどうかは別として、既婚はあり得ません。

ですから結婚したければ宝塚を退団するしかないのです。

いくつになっても夢を売るフェアリーですから当然のことですが、やはり美しさが売りの宝塚です。

若いうちは美しくいられますが、残念ながら人は老いていくものです。

 

寿退団は多い?

宝塚歌劇団の在団中に恋愛がとってもうまくいく人は少ないのではないかと思います。

いつ出会われていつどのようにお付き合いされていたのだろう・・・と思うのですが、寿退団の方は少なからずいらっしゃいます。

たいていはお知り合いのおばさま方からのお引き合わせでご紹介され、交際がスタートし、お家柄の良い方とご結婚されることはよくある話です。

出会いで多いのは医師・弁護士・経営者などでしょうか。

 

躾けや礼儀、そして美貌、何より結婚に必要な根性!?は備わっています。

娘役でしたら、男役を立てるというスキルも持ち合わせていますから、男性が居心地がいいように尽くすということもできる可能性は大です。

お金には苦労したことがないご家庭の人が多いため、金銭感覚はちょっとスキル低めの場合もありますが。

 

定年はあるの!?

定年は60歳ぐらいだと聞いたことはありますが、基本的にはその人次第です。

宝塚は夢を売るところでもあるので、年齢を重ねるとお爺さんやおばあさん役、皇帝や女王などの役を任されることが多くなりますので、若い人だけがいるわけではありませんが、スキルによります。

タカラジェンヌとしての美貌がなくなり、実力もそこそこでは、年齢を重ねるごとに不利になってきます。

芝居力や何か特技とする専門家でなければ残ることは難しいと思います。

 

卒業後の進路

・芸能界(ごく一部)

・OGで舞台やステージに立つ

・ミュージカル女優になる

・バレエやダンス、日本舞踊、声楽などを後世に教える

・結婚式などの司会者

・一般企業で務める

・結婚

このようなところが多いのではないでしょうか。

スキルをさらに高めたメイクアップアーティストや、モデル、着物関係のお仕事につく場合もあります。

 

こうやって見ると、なんでもできそうな気がしますが、どれもこれもそのお仕事で食べていくのは簡単なことではありません。

 

タカラジェンヌは日常的に人前でライトを浴びて、美しいお衣装に囲まれているため、どうしても人前で何かをする、自分が中心になる立場をキープしたくなります。

全員ではありませんが、少なからずライトを浴びたときの高揚感・爽快感は忘れられないものなのです。

どんな状況でも凛として奢ることなく誠心誠意取り組む姿勢は忘れません。

 

いらぬプライドが邪魔をする

タカラジェンヌと言えば大阪の人であれば「厳しくて倍率がすごいところ」というイメージを持たれているため、おおすごい!!となります。

身近でタカラジェンヌに出会うことがないからですね。

希少価値であるタカラジェンヌと出会えるなんて!!と思ってもらえますので、こちらも夢を壊さないように少し構えてしまいます。

タカラジェンヌという誇りは持っているつもりですが、時にこれは変なプライドとなり邪魔をしてしまうこともあります。

この行動は高慢なのか、誇りなのか判断に迷うことは多々あります。

 

小さいころからトレーニングを積んできて人の何倍も努力し、手に入れた宝塚の舞台。

そして誇りを持ってタカラジェンヌ生活を送ってきた私が、この程度で終わっていいのか?なんてことも考えますし、タカラジェンヌがその仕事をしているの!?と思われたくなかったり考えているうちに、

 

私ってもしかして価値のない人間?

 

なんてことも考えてしまって、気持ちも真っ暗になり落ち込む日々・・・

これを経験したタカラジェンヌも多いはずです。

 

でも不思議なことに「宝塚に入らなきゃよかった」とは思わないんですよね。

とにかくこのプライドか誇りかわからない感情にしばしば悩まされました。

 

宝塚での学びは必ずプラスになる

最終的に、どんなに悩んでもやっぱりタカラジェンヌ時代の学びはマイナスになることはないのです。

どんなお仕事をしても、必ずプラスになることしか待っていません。

元タカラジェンヌという肩書きはついて回りますので、いつまでもきれいでいて当然のように思われてしまいます。

見る影もなく太ってしまったりすると、もう現役のタカラジェンヌではなくても夢を壊すことになってしまうので、注意が必要です。

 

決意と自信を持つことがポイント

高2中退で宝塚音楽学校に入学した私は、ある決意をします。

 

今後何があっても学歴が必要な仕事にはつかない

そして自分が選んだ道を絶対に後悔しない

 

こう決めたのです。

 

華やかな栄光の場所は、そこを過ぎれば一瞬暗転を迎えます。

でもタカラジェンヌたちはそんなしおれたままの花ではなく、何とかして大輪の花を咲かせます。

ベルばらのイメージがあるかもしれませんが、実は私たちは蓮の花かもしれませんね。

泥の中を一生懸命くぐり、明るい光を目指してすすんでいく。

静かに大輪の花を咲かせ、いつなんどきも凛とした品格ある女性で一生を過ごすことになると思います。

 

少し重めの話になりましたが、いかがでしたでしょうか。

宝塚を目指している人にとって少しでも参考になれば幸いです。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

また次回のブログでお会いしましょう♪

 

 

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