宝塚音楽学校の受験は中卒~高卒までの4回チャンス。
そして私は中卒からの3回チャレンジでようやく合格することができました。
この宝塚音楽学校合格に至るまでがとても長かったように思っています。
小学生で母に連れられ宝塚を見に行ったことがきっかけで華やかな舞台に魅了され、すでに私の中であの舞台に私は立つのだと決めてしまいました。
子供の時は失敗経験がありませんので、素直に言葉に出します。
私は宝塚歌劇団に入ります
ところが、中卒で受けたときは最終面接でダメで、二度目の挑戦も同じように最後の試験で合格しませんでした。
あれほど言葉に出して「宝塚歌劇団に入る」と言い切っていたのに、雲行きが怪しくなってきた・・・どうしよう。
次も落ちたらどうしよう。
ここで私は落ちたときのために、「まあだめだと思うんですが」を付けくわえるようになってしまいました。
前ほど「宝塚にいく」という言葉を口にしなくなりこの話題を避けるようになりました。
あるとき、ピアノのレッスンで、先生に来年は宝塚受験にチャレンジするのかと聞かれ、3回受けてダメでもチャレンジは4回あるからその時までに受かればいいかな・・・なんて思っています。
と答えると、喝を入れられました。
そんな気持ちでは絶対に受からないよ。
何が何でも受かろうとしない限りまた落ちてしまうよ。
そんな気持ちで受験するならやめた方がいい。
ピアノの先生に何がわかるのか?
落ちて悔しいのは私で、何も知らない大人にどうしてそんな風に言われなくてはならないのか?
悔しくて自分の気持ちを認めることができませんでした。
今の私だったらあの時の私に同じようなことを言ったと思います。
自分ですでにあきらめている状態というのは本当に何も生みません。
4回目で受かればいいなと思っている自分を作り出してしまいますので、3回目も当然受からない自分を作ってしまうということです。
私は悔しさをバネに這い上がるというのが非常に苦手で、カッコ悪いイメージがありどうしても頑張れませんでした。
ですが、頑張るしかないという状況、つまり退路がない状況で無理やり自分を追い込みました。
宝塚歌劇団の受験にかける気持ちは尋常ではありません。
これだけのために今まで頑張ってきたし、万が一にも全く受からなかったら私の人生どうなるの?
そのときのことなど考えていません。
そして、やる気がいまいち入らない自分を奮い立たせなければならない焦り・・・
中学受験に失敗したときの気持ちを思い出し、あんな思いは二度としたくない。
今度は後がない・・・
二度とあの宝塚の門をくぐれるチャンスはなくなってしまうのだから。
そして今まで自分にかけてきてもらったお金のことを考えたら、宝塚受験をあきらめますなんて言葉は出せない。
ただひたすら頑張るしかない日々でした。
本当に夢を目指して“こうなりたい”と思っていてもつらくなって投げ出してしまいたくなることはたくさんあります。
でも実はやめてしまう勇気もない。
そんなどっちつかずの気持ちで選択してきたこともたくさんあります。
気持ちが定まるのが一番ですが、どうしても定まらないこともあります。
そんな時は、決めるということを選択するのです。
どちらでもいいのでとにかく決めるのです。
3回目は必ず受かると決める。
その気持ちとの闘いが強い自分を作ります。
悩んだらそのままにしないで一点集中で挑む。
これをすると気づいたら自然に乗り越えています。
モヤモヤすることを排除できるのが一番ですが、性格なのか、状況なのか、いずれにしてもうまく気持ちが定まらない時はこの方法がおすすめです。
結局どちらを選んでも間違いというのはなくて、Aを選んだらAの人生、Bを選んだらBの人生、それぞれに長所と短所が織り交ざっています。
ですからどちらを選んでも問題はないのです。
私たちは日々選択を迫られています。
今日のランチは何を食べようか。
この仕事を先にしようか明日に回そうか。
選択しなかった経験は自分には得られないので、よく見えがちですが実際は同じこと。
一瞬一瞬の選択肢を大事に後悔なく生きていくのが重要です。
今年宝塚を目指す人はもうすぐ試験です。
卒業式を迎えた人、進級生、そしてもうあとの進路がない人。
様々な決断の中宝塚歌劇団・宝塚音楽学校に入るという人生を選びに試験に挑むのです。
ちょうどナイーブになるころだと思いますので、この言葉を送ります。
大丈夫!人生はすべて自分の思い通り!!
わたしが入学しなくて誰が入学するっていうの!?
この精神で全力を尽くしてほしいと思います。
世間知らずのお嬢様だと言われようと、宝塚という選ばれし女の園に入るか入らないかでは経験が全く違います。
頑張れるときは全力で頑張ることがのちに楽しい人生を迎えることになります。
ぜひ頑張ってほしいと思います♪
今日のブログでちょうど100記事目になります。
ここまでお読みいただきましてありがとうございます。
これからもいろいろな情報発信をしてまいりますので、おつきあいくださいませ。
ではまた次回のブログでお会いしましょう♪