場をわきまえることの大切さ

愛され気くばり美人道

 

タカラジェンヌはとにかく表舞台の人。

そう思われがちですが、実はひとつ隠されたポイントがあります。

 

それはその場により変わるということ。

 

以前のブログで、下級生のころに回ってくる役は

通行人

カフェの客

貴族たち

こういったセリフのない役が多いとお伝えしました。

過去ブログはこちらから

 

その時に気をつけなくてはならないポイントというのは、メインの役の芝居を邪魔しないということでした。

目立ってはいけないが、その場をお芝居として成り立たせなくてはならない。

下級生のころは経験も浅く、どうしてもおかしな芝居になってしまうことがあります。

中堅の上級生がそれを見てアドバイスをくださいます。

それが中堅の上級生の役割にもなっていました。

自分たちが経験してきたことを伝えてくださるのです。

 

 

場をわきまえる

今、この場はどういう場なのか?

どういう役割・立ち回りをすればいいのか?

これを何度も何度も考えるのです。

 

この癖は実生活にもいきてきます。

 

今この状況での主役は誰なのか?

誰を目立させて、自分はどう控えればいいのか?

タカラジェンヌは目立つだけではないのです。

控えるということも知っています。

端にいても目立ってしまうかもしれませんがそれはいい目立ち方。

と言いたいところですが、目立ってはいけないところでは目立つことはNGなのです。

 

TPOをわきまえた服装・メイク・そして立ち居振る舞い。

これらができてこそ、超一流を目指せるのです。

 

自分が主役でいいときは、堂々とライトを浴び存在感を出します。

この存在感は日頃の練習の成果と努力があれば自然に自信をもって魅せることができるのです。

当然、日ごろから自分が一番美しく見える角度を研究済みなのは言うまでもありません。

 

これがうまくできない方はいわゆる

 

“場をわきまえる”

 

ことができない人となります。

 

これはとても難しいのですが、これができないと大事な場所には呼んでもらえなくなります。

 

およばれはマナー講座実戦の場

宝塚では“およばれ”といって、日ごろから宝塚を応援してくださっているお客様のいわゆる

おじさま

おばさま

と呼ばれる方からのお食事のお誘いがあったりします。

 

上級生がお知り合いでそこから次の世代の私たち下級生を連れて行ってくださることもありますので、喜んでお供します。

 

普段は入れないような上品なお店にお呼ばれし、初めて食べる食材のおいしさに舌鼓。

演技なしで顔がほころび、おいしいおいしいと言っていただきます。

 

ここで学ぶべきポイントは、上級生の言動。

 

上級生がすることを真似ます。

席順・会話の仕方・フォークとナイフの扱い方・すべて見ておかないと恥をかきます。

タカラジェンヌといえど、学校でマナー研修があるわけではないので、このおよばれの場が実戦です。

超一流のお店のサービスを受け、それにふさわしい人になるには何が必要なのか?というのを実戦で学ぶのです。

もしそこで自分がうまくできなかった場合は帰ってからとことん調べ次回は粗相のないようにマナーを身に着けます。

 

思えば宝塚時代はあまり居酒屋さんとは縁がありませんでした。

お酒も飲めませんでしたし、公演中は差し入れがあるので、それを少しいただくぐらいでした。

 

社会人になってお呼ばれが減りましたが、接待が上手なのもタカラジェンヌの実力のひとつかもしれません。

ご年配重役の方のお隣はお任せいただくことが多いですね。

 

女性はただ若くて外見が美しいだけではいずれ飽きられます。

“場をわきまえた、出しゃばらない美” を身に着けた大人の女性であるべきです。

 

それともう一つ。

 

出しゃばらないのは態度だけではありません。

会話もしかり。

お話の内容で自分が主役になって輪の中心になることがはばかられる時もあります。

上級生はあえて下級生を主役にし、おばさまにご紹介くださることもありますので、そんなときは楽しい会話をして場を盛り上げます。

このときつまらない会話をしていたり、教養のないタカラジェンヌでは困りますね。

 

さいごに

お呼ばれが終わったら次の日、朝一で上級生にお礼を言いに行きます。

もし誘われた下級生がほかにもいた場合はみんなで一緒にお礼を言いに行きます。

上級生にお手間を取らせてはいけないからです。

これがまた、化粧前につかれる前に行くのがベストですので、上級生より早めにスタンバイ。

そんな姿勢も当然です。

場合によってはお礼状を書いてお送りすることもありますが、上級生のご紹介あっての私たちという位置づけであれば、お手紙を書くことも出すぎた差し出がましい行動の一つになってしまうこともあるのです。

 

礼儀・マナーは難しいのです。

教科書に載っていないマナー。これは実戦でしか身につける方法はないかもしれません。

 

本日はこの辺で。また明日お会いしましょう♪

 

おまけ

お呼ばれでいちばん覚えているのはエビの向き方。笑

上級生に連れられてお食事に行ったときにエビが出てきたのですが、なんとその上級生はエビをナイフとフォークで手を汚さずにとても美しく殻をむかれました。

こればっかりは・・・

じ~っと見つめてやってみたものの、うまくいかず、食べないわけにもいかないですし、おいしそうで食べたいですし・・・

どうしたものかと悩んで、カトラリーを持ったり置いたりしていたところ

上級生が

「マナーは気にしないで好きなように食べなさい。おいしく食べればいいのよ。」

と気遣ってくださいました!

 

もう!!好きです!

 

キュンときました。目はハートです。

上級生はいつになっても憧れの大先輩です。

そして常にファンです!!

このエビ記憶とともにずっと頭から離れないひとときの話でした。

そして、いまだに私はエビの殻は手でむいてベタベタになって食べてしまいます。笑

お誘いを受けたときの上級生の年齢をとうに超えてしまったのに・・・

 

 

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